2024-12-06
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オーラルケアはプラークコントロールが全て

日本人の虫歯は先進国の中でも圧倒的に多く、20歳以上80歳未満の日本人の約8割が、歯周病にかかっていると言われている。間違った歯の磨き方をしている人が多いのもその一因だろう。口の中の細菌をブラッシングできちんと取り除けていないため、プラーク(歯垢)がたまりやすくなっているのだ。プラークとは、ばい菌の塊である。歯周病菌が肺炎や動脈硬化、脳卒中などの病気を引き起こすリスクも指摘されている。口の中がなんだかスッキリしない、歯肉が赤く腫れて出血しやすい、歯と歯の間の隙間が広がってきているといった症状があるなら、磨き方や手入れの仕方を変える必要があるだろう。

いかにプラークコントロールするか。つまり、口の中の細菌をどの程度取り除けるかがオーラルケアの全てといっても良いだろう。プラークコントロールとは、歯をゴシゴシ磨くことではない。歯ブラシのエッジを上手に利用して歯間や歯と歯肉の境目、奥歯の噛み合わせの溝などを主にブラッシングする。一本の歯の奥の角と手前の角、内側の奥の角と手前の角の4方向から歯ブラシを当てるよう意識すると、上手にブラッシングできる。ただし、歯ブラシだけで落ちる汚れは6割程度である。デンタルフロスや一本ブラシ、歯間ブラシなどの道具を使って、ようやく8割程度落とすことができる。残りの汚れは、歯科でクリーニングしてもらわなければ取れない。定期的に歯科に行き、歯垢や歯石を取り除いてもらうことが、虫歯や歯周病の何よりの予防になるのだ。